2520157月

筆跡心理学をベースにした筆跡鑑定の重要性 その5(終わり)

個人内変動とは変化の幅ではあるのですが、

その幅は自分の気質を越えた字形になる所まではいきません。

あくまでも自分の心が違和感を感じることのない

一定の枠の中での変化だということです。

そのことを踏まえた上で個人内変動の幅を認識しなければなりません。

そのためには一つしかない文字を鑑定するのではなく、

その人の普段の筆跡をできるだけたくさん手に入れて

その人の書き癖、筆跡個性を発見しなければなりません。

そのようにして発見した筆跡個性の積み重ねが

個人内変動を見極めていくのです。

つまり、個人内変動は筆跡個性を分析して判断するものであり

筆跡心理学の知識があってこそ筆跡個性の分析ができるのです。

筆跡心理学をベースにした筆跡鑑定は

字形の見かけに惑わされず、

本質を見極める鑑定ができると言うことができるでしょう。

 

一方で、筆跡心理学を無視した鑑定の場合は

点画の形態が同じか違うかを比べる比較分析に

留まっているわけですから

同一人が書いた個人内変動が

そのまま異筆要素となり、

別人が似せて書いた筆跡が

同一人の筆跡と言った結果になってしまうのです。

筆跡鑑定のパターンは

1「別人の筆跡か」か、2「同一人の筆跡か」の二通りしかありません。

そしてそれぞれの場合ごとに「同一人による個人内変動なのか」

また「別人による筆跡個性の違いなのか」を見分けることが最重要課題なのです。

これらをきちんと判断するためには筆跡心理学のベースが必要です。

それがなければ真実にたどり着く道のりは非常に厳しいということができるでしょう。


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