1320157月

筆跡心理学をベースにした筆跡鑑定の重要性 その4

個人内変動は人それぞれです。

どこからどこまでが個人内変動であるかというマニュアルは存在しません。

ですから、職人の腕の見せ所となるわけです。

だからといって勘がすべてというわけでもありません。

そこにはちゃんと筆跡心理学の知識が存在します。

個人内変動は、人によって変化の幅が異なります。

変化が大きく別人のように見える人もいれば

ほとんど変化の無い人もいます。

また、縦書きだったり横書きだったり

書くスペースが広かったり狭かったり、

また筆記具によっても多少変化します。

そして、その時の書き手の心情によっても変わってくるものです。

そんな厄介なものをどう扱うか、

それを解明するのが筆跡心理学であり

筆跡鑑定人の仕事なのです。


人には筆跡個性というものが存在し

筆跡心理学はそれを統計学的にパターン分析します。

文字の形は気質によって一定のパターンを示します。

開空間

例えば、

「様」という文字を書く時に、

Aのようにへんとつくりの間の空間を広めに書く人と

Bのように空間はほとんどない文字を書く人がいます。

また、そのどちらでもない

ちょうど中間的な広さの文字を書く人もいるでしょう。

たぶん、へんとつくりの空間をどのくらいにしようかなどと

考えて書いている人はいないはずです。

このようなところはほとんど無意識で書くものです。

Aのように広めかBのように狭いか

またそのどちらでもないか、です。

ここで重要なことは、

その広さがどのくらいかといった数値的なものではありません。

Aのように広く書く人はBのように狭く書くことに

非常に違和感を覚えるものです。

また、その逆もあります。

Bのように狭く書く人がAのように空間を開けられるかというと

それもまた違和感があり無理なのです。

試しに書いてみることをお勧めします。

つまり、この違和感がその人の持つ気質の表れなのです。

文字にはその人の持つ気質が表れます。

筆跡心理学ではこの空間を「開空間(かいくうかん)」と呼びます。

ここがAのように広い人は包容力があり社会性が豊かな人です。

反対にBのように狭い人は閉鎖的傾向が強いと言われています。

それが良い、悪いではなく

人は自分の気質に合わない文字は

書こうとしても心が拒否して書けないものです。

くよくよ悩む人に「悩むな」と言うようなものです。

意識すれば無理やり書けば書くことはできますが

普段文字を書く時にそんなことを意識して書く人はまずいません。

繰り返しますが文字は無意識に書くものだからです。

次回に続きます

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