1320172月

聡明で理論家のフジさん(98歳)の字

お邪魔している施設の新築移転工事が落ち着き、

2か月ぶりの出前寺子屋です。

3年間毎月お邪魔していたので、

あいだ2カ月も空くとみんな無事でいるかどうか気になっていました。

しかし、その心配は必要なかったようです。

参加して下さっているみなさんは1人も欠けることなく

暖かくぴかぴかの施設で年を越されたということです。

施設の設備もどれも素晴らしく、すべて新型のもので、

スタッフの方々もまだ慣れていない様子、

特に入所者さんも施設内で迷ってしまうとの事でした。

そんな中でミエさん(106歳)をはじめとする

スーパーおばあちゃん群団のフジさん(98歳)も元気に通常運転。

いつものように背筋をしゃきんと伸ばして鉛筆を走らせます。

本当に98歳…?私もこんな風になりたいなといつも思います。

フジさんは自分の考えをしっかり持っていて、

疑問に思った事ははっきりと聞いて明らかにする方です。

例えば、プリントが配られたとたんに書き始める方はほとんどですが、フジさんは違います。

「何のためにやるの?」

「この内容は何のため?」と尋ねてきます。

「文字を書いたりして手を動かすことは頭に良いからです。」

「分かりやすく楽しんでもらえるように考えて作ってきました。」

このように答えると、ああ、そうなのと納得してプリントに向かうのです。

別にクレーマーでも面倒くさい人でも何でもありません。

素直に自分の意見を表せるその凛とした姿に私はいつも感心してしまうのです。

そんなフジさんの字はとても98歳の人が書いたとは思えないしっかりした字。

縦長で繊細なタッチは精神性の高さ、横線の間隔が安定しているのは論理的であることを表しています。

私達はちょっとした疑問、ちょっとした引っ掛かりを感じた時、

それを意識しようとしないでなあなあに流してしまうことが多々あります。

フジさんの姿を見ていると面倒くさがるのは、

年のせいではないのだなぁといつも思うのです。

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