1620175月

物知りせいこさん(仮名、82歳)の筆跡変化

GWは沖縄よりも暖かかった十勝ですがここ数日は暖房をつけています。

昨日の気温はほぼ冷蔵庫の中と同じ。

早く春が来て欲しいです。

先日、あるウェブマガジンの企画、著者インタビューで

「文字も年を取るのか?」という質問を頂きましたので

今回はその件について。

せいこさんは今年82歳。

読書家で勉強が大好きなのでとても博識です。

出前寺子屋の中でも教えていただくことばっかりです。

そんなせいこさんですがご病気を抱えられています。

施設の中にはいろいろな健康状態の人がいて

90歳を超えられても病気が無い人はとても元気です。

自分のことはすべて自分でできるので、

文字も力強くすらすらと書く人がほとんどです。

せいこさんも年齢だけで言うと82歳ですので

まだまだ若く知的好奇心に溢れているはずなのですが。

一般的にご病気をされている方は衰えが一気に来るようです。

その衰えの原因は薬のせいなのか病気のせいなのかは分かりません。


一般的な文字の年の取り方ですが、

1、手の動かし方(特に横方向)が小さくなる。

2、その結果、文字が小さくなったり縦長傾向になる。

3、筆圧が弱くなる。

4、筋肉のこわばりによりスムーズに書けなくなり震えや結滞などが生じる。


実際、せいこさんの文字を眺めてみると

ほとんどすべてが当てはまっています。

H26年時は文字も大きく横方向に大きく動いています。

筆圧も強く、線のガタガタなどもありません。

気分良くのびのびと文字を書いている印象です。

しかしこの2年半の間にせいこさんの体は大きく変化してしまいました。

体が自由にならない中で文字を書いたり

何かに参加したりすることは苦痛をともなうことでしかないでしょう。

そんな中、車椅子で出前寺子屋に参加して下さるせいこさん。

力の入らない指であっても一生懸命文字を書きます。

辛さに打ち勝つその気持ちや意志こそが

せいこさんのパワーになっているのではないでしょうか。

そして、御病気のない人でもいつかは必ずこのような時がやってきます。

この移り変わりはこの世に生きるすべてのものに当てはまります。

どんな状況であっても、ただ淡々と今を生きる、

せいこさんの姿勢からそのようなことを感じました。


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拙著もよろしくお願いいたします。

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