2120157月

いじめの周辺知識 22/30

ネット上での「いじめ」やママ友「いじめ」高齢者の「いじめ」

 大人社会の「いじめ」はまだある。

法務省が平成26年3月に公表した昨年度(平成25年度)の人権侵害時件は

22,437件(うち学校でのいじめは4,034件、

教職員の体罰は887件)で前年度より493件減少しているのに対して、

インターネットを介しての人権侵害は前年比42.6%増加の957件で過去最高となった。

特徴的傾向として、ネット上の人権侵害、学校でのいじめ、

教職員による体罰の3つが急増している。(産経ニュース2014.3.14より)

ネット上でのいじめとは、ブログなどを通して特定の相手を誹謗中傷したり、

メールや通話をグループで特定の子を無視したりするもので、

中には動画投稿サイトに男子生徒が「いじめ」を受けている様子を撮影した動画を

アップする事例もあったという。

ネット上でのいじめは匿名で行なわれ、顔がばれる事もないから大胆になれるのだろう。

匿名で人を攻撃するのは無責任で卑怯である。

しかし「卑怯者、恥を知れ」という言葉はもはや死語になってしまった。

今では卑怯とはどのようなことか、恥を知るとはどのようなことかを

身をもって感じることのできる人間は少ないだろう。

これも価値観の変化だ。

また、ネット上のいじめで非常に不思議な現象がある。

自分の誹謗中傷記事を必ず見てしまうことだ。

偶然見てしまうのは仕方ないがその後も自分の誹謗中傷記事を見てしまう。

内容を受け流すことができないのに記事を見て思い切り傷つく。

心に抵抗力がない人ほどまともに受け取ってしまう。

自分を守るのは自分なのに反対の事をしている事に気がつかない。

 

 そのような時代の流れに平行して

ママ友達の中で「ママカースト」という新しい序列が生まれている。イ

ンドの身分制度カーストになぞらえたネーミングで、

生活レベル等によってグループ内での階層が決まり、

それによっていじめの対象となる人が出てくるという。

しかしこの現象も今風にリニューアルされているだけであって昔からあったことだ。

ということは、やはりこれが人間の本能なのだろう。

品がないし幼稚だ。

人としての価値観が幼稚だから大人の世界でもこんなくだらないことが普通に行なわれている。

このママカースト制度に組み込まれた親の子は、

なぜいじめがいけないか疑問を持つ事はできない。

環境にいじめが組み込まれているからだ。

ちなみにママカーストでの序列要素は、子供の学力、

配偶者の学歴と収入など。子供の容姿も関係する場合もあるという。

その価値観にNOを突きつけることができなければその中に組み込まれ、

親子ともどもいじめの渦に飲まれるしかないだろう。

いい大人がこんな事をやっているのでは「いじめ」は絶対減る事はないどころか増え続けると断言できる。

 

 高齢化社会の中、お年寄り世界にも「いじめ」は存在する。

楽しいはずのお年寄りの集まりでの無視や陰口、孫の悪口は耐えられないものだろう。

最近の報道では40年前の浮気問題が原因で79歳のおばあちゃんが自分の夫を殺害した。

助け合いながら生きていかなければならないお年寄り夫婦の妻が、

夫の浮気をを40年間責め続けたというのだから

これだって精神的、肉体的にいたぶり続ける「いじめ」だろう。

相手に対するいたわりや思いやりの気持ちはそこにはない。

大事なのは自分の感情と気持ちだけだ。

 私達が人間である以上いたるところに「いじめ」はある。

「いじめ」は子供だけの問題ではない。

人間社会のさけて通れない現実である。

くどいようだが学校においてだけいじめをなくすということは無意味で不可能なのだ。


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